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木の葉天目の陶器作品を中心に販売するショップ「むすびば堂」です。


■木の葉天目とは?
ツヤのある黒地に葉の形が浮かび上がる、不可思議で美しい器。
「木の葉天目」は、本物の葉を器に焼き付ける陶芸の技法です。
13~14世紀、中国・宋の時代に始まったとされますが、
いまだに製法は試行錯誤されています。
難易度が高く、作り手が少ないため、希少価値があります。


■木の葉天目は4種類
当店で販売する木の葉天目は、
「黒天目」「なまこ釉」「黒天目 金茶」「黒天目 色彩」の4種類です。
使用する釉薬や技法によってこの4つに分類しており、
特徴は次のとおりです。

【黒天目】
一般的に知られている木の葉天目で、ツヤのある黒地に葉脈が浮かび上がります。
使用する釉薬は「黒天目釉」、木の葉はムクが中心。
その他、モミジ、ケヤキ、クワなど限られた植物の葉でしか作ることができません。

【なまこ釉】
カラフルに仕上げた木の葉天目で、青、桃、黄などの地に葉脈が白く浮かび上がります。
使用する釉薬は「なまこ釉」、木の葉はムクが中心。
その他、モミジ、ケヤキ、クワなど限られた植物の葉でしか作ることができません。

【黒天目 金茶】
とてもめずらしい木の葉天目で、ツヤのある黒地に金茶の葉が浮かび上がります。
独自の技法によって、まるで金を施したかのような上品な金色や
シックな金茶色の葉に仕上がるのです。
使用する釉薬は「黒天目釉」。ほぼすべての植物の葉で作ることができます。

【黒天目 色彩】
ほかでは見ることのできないめずらしい木の葉天目で、ツヤのある黒地に
黄、橙、青、緑などのさまざまな色で彩られた美しい葉が浮かび上がります。
秋に紅葉した葉を用い、2020年に生み出された独自の技法によって作られています。
使用する釉薬は「黒天目釉」。サクラ、カキなど限られた植物の葉でしか作ることができません。


■「むすびば堂」の由来
むすびば=結葉。
結葉とは、木に茂った葉と葉が交わり、結んでいるように見えることをいい、
夏の季語になっています。
陶器と人を結ぶ場所でありたいとの思いを込めて名づけました。


■作家の紹介
佐伯 良四郎 Ryoshiro Saeki
陶芸家、日本画家。日本画家・吉田多最氏に師事。多摩総合美術展特賞ほか受賞多数。
並行して陶芸を始め、陶芸家・渋谷太郎氏に師事。2012~’14年、全陶展入選。
’12~’19年、陶芸財団展入選。陶芸財団会員。木の葉天目を約15年研究しており、
近年は陶芸財団展に木の葉天目の作品を出展している。
’20年、木の葉天目の技法を解説した書籍『新しい感覚の木の葉天目』を上梓。
さらに新しい技法を求め、日々研究を続けている。


■姉妹店
陶芸家の娘
https://konoha.company/